ジュリアス
ステータス/スキル(ジュリアス)
水晶の魔道師 CV:梶 裕貴 | |||||||
ステータス | Lv.1 | ... | Lv.18 | ステータス | Lv.1 | ... | Lv.18 |
体力 | 340 | +? | 1020 | マナ | 134 | +? | 712 |
物理攻撃力 | 42 | +? | 69 | 魔法攻撃力 | 51 | +? | 68 |
物理防御力 | 1 | +? | 4 | 魔法防御力 | 1 | +? | 4 |
攻撃速度 | 55 | 自然治癒力 | 31 | +1 | 48 | ||
移動速度 | 300 |
スキル名 | 効果 |
プロセスクリスタル | Passive:クリスタルを拾い集めるか,時間が経過すると水晶を生成し,水晶を使って通常攻撃に追加ダメージを与える。 |
マテリアルショット | Active:指定した方向に貫通する水晶の弾を発射し,魔法ダメージとスローを与える。 |
ミラーゲート | Active:指定した位置にミラーゲートを生成する。生成する際に,周囲に魔法ダメージを与える。 |
クリスタルゲート | Active:指定した位置に,1人だけが通過できるクリスタルゲートを生成する。対象がゲートに触れると,外側に向かって吹き飛ばし,魔法ダメージを与える。 |
ピースクラウド | Active:指定方向に貫通する巨大水晶の弾を発射し,対象に魔法ダメージを与える。 |
目次
考察
ゲートを軸としたスキルが強力。操作は非常に難しく、判断力が求められるが、使いこなせた時の楽しさはピカイチ
pros(良い点)
cons(悪い点)
スキル紹介
ビルド例
セリフ
紹介動画
ストーリー
ベッドに横たわり寝ようとした瞬間,扉が開きジュールが入ってきた。
ウッズは突然訪れた友人を,腹立たしく迎え入れた。
“こんな時間にどうした?”
金髪の少年は息を整える暇もなく口を開いた。
“はぁー,はぁー。今夜は黒い月が昇って月の力が弱くなり始める時だ。本当は数日後が最適だけど,それまでは待てない。”
“ジュール,いきなり月の話なんてどうした。師匠の薬草部屋で歓楽草でも食べたのか?”
“ウッズ,私は今真剣に話している。君はすぐにここを出なければならない!”
硬い表情と断固な友人の言葉を聞いて直感的に深刻なことが起こっていることを感じたが,その理由が分からず,ウッズは困惑した。
“どういうことだ,ジュール? 3日後には楽しみにしていた塔に行けるのに,どこに行けっていうんだ?”
“バーロスが帝国から独立を宣言した。”
“何だって!?”
僅かな時間すら惜しいのか,金髪の少年は声を強くして固い表情で話し始めた。
“王が替わった。ロディンバーロスが王を殺して王位を奪った。そして,ロディンバーロスは帝国との戦争を宣布した!それを受けて皇帝は,帝国内のバーロス人をすべて捕えようとしている。もしこのまま巻き込まれたら,一生牢獄に入れられてしまう。”
“しかし,私が,勝手に動いてしまったら…”
ウッズは,人質としてこの地に来ていた。密かに動けば,一族に影響を及ぼしてしまう。どうすればいいのか分からず困惑しているウッズを,金髪の少年は可哀想に思った。
“ウッズ,心して聞いてくれ。一族の人間は,すべて殺された。”
“何だと?一族…すべて……”
ウッズは突然の衝撃に包まれた。よろけて椅子に座り,ぼんやりとした目にはすぐに涙が溜まり,こぼれ始めた。
涙を流しながら虚しく笑い,気が抜けていく。
一刻を争う状況で慰める時間も惜しく感じた金髪の少年は,友人の頬を容赦なく殴った。
“しっかりしろ,ウッズ。私を見ろ!”
赤くなった頬を触っているウッズに言い放つ。
“バカなことを考えるな。どうせ私たちは一族から捨てられた存在だ。家族なんかはもうずっと前から忘れていたじゃないか。そうだろ?”
ジュールの話は確かだった。なのになんでこんなに涙が出るのか。ウッズは涙をこらえながら友人の話に耳を傾けた。
“生き残らなきゃいけない。絶対に生き残って,私たちを迫害した人々に復讐して,私たちは自由になるんだ!”
ウッズはうなずき,立ち上がった。
“ウッズ,バラ園の像の近くに隠れていてくれ。時計塔から煙が上がったら,西の道に沿って庭の端まで走るんだ。そこにある扉は,黒灯森に繋がっている。”
“ジュール,一緒に行かないのか?君が居ないと私は,ほんとうに一人だ。”
“心配するな。私もすぐに追いかける。ノエルの家まで行く道は分かるだろ?”
離れようとしない友人をやっと見送ってから,金髪の少年は時計塔に向かって走った。
“いつもなら無理かもしれないが,今日は月の力が少ない。自分の力だけでも結界を無効化できるはずだ。”
そして彼は塔を登ると,結界を一時的に解除した。すぐさま準備していた煙幕弾を発射してウッズに信号を送ると,金髪の少年はバラ園を見つめながら誓った。
“ごめん,ウッズ。私はまだここでやるべきことが残っている。生きていたら必ず君のところに行くから。絶対に生き残ってくれ。また会う日には長い髪をしている君の姿が見たい。”
その直後,時計塔の中に帝国軍が押し寄せた。
“ジュリアスバーロス!皇帝陛下の命で貴様を連行する!”
欲しくてもらったわけでもないのに,この名前はいつも人生の邪魔をしている。
金髪の少年はゆっくりと両手を挙げ,帝国軍の方に向かって歩いていく……