文字通り、私は死の淵から生き返ってきた。生死を共にすると約束した仲間たちも守るべき依頼主もあのひどい砂漠の嵐の中に捨てて1人で生きて帰ってきた。手に持っていた水筒を頼りに七回の昼と七回の夜を歩いてアジトに戻った。そして帰ってきた時、基地は燃えていた。すでに息が切れている同胞達の亡骸を集めて石の墓を築いた。
父の父、その父の父の代から受け継がれてきた秘密結社の要員は現在、私一人しか残っていなかった。依頼失敗の責任を負うために依頼主を探して街に来たが、依頼主は最初から存在しなかったかのように消えていた。また、依頼主との契約を仲介してくれた者たちも死体で発見されるか失踪してしまっていた。
考えてみれば、すべてがおかしかった。最初の取引から何の条件もなく、大きな契約を任せてくれた依頼主。間違っていた調査地図。目的の場所には探していた遺跡がなかったにもかかわらず、継続して調査を行いたいと要求してきた依頼主の手下たち。私達が出発してからすぐに攻撃を受けたかのようなアジト。
市に悲しむ余裕もなく、私はすべての秘密を握っている依頼主を探すことを決心した。
絶望の中で、私を動かしたのはアジトに残っていた人の中にきっと生き残っている人がいるという根拠のない確信があったからだ。どんな状況に置かれているか分からないが、生きているなら必ず見つけ出して守ると心に誓っている。
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