イデライの第2王子は,王国を保護している魔法陣を破壊した。ダルヒ国の王女のお願いがあったからだ。
イデライの王国には,イデライの血を受け継いでいない者は入れなかった。外の者を阻む魔法陣があったためだ。ダルヒ国の王女は,この魔法陣がある限り王子と結婚ができないと伝えた。花婿の国に入れない花嫁などあるはずがなく,仮に魔法陣がなくとも,結婚が成立すれば大国のダルヒがイデライを守るだろう。魔法陣の解除を要請するのは,当たり前のことに見えた。
王子が魔法陣を解除した瞬間,待っていたかのようにダルヒの軍隊がイデライ国へ向かった。魔法の塔から出てきた王子は知らせを聞き城へ向かったが,すべては終わった後だった。王国は蹂躙され,生きている者は誰もいなかった。城には数多の死体と,巨大なギロチンだけが残っていた。王子は並べられていた首の中に,父と兄を見つけた……。
数年後,ダルヒ国ではパーティーが開かれた。ダルヒ国の王女の結婚を記念するパーティーだった。遠くの国から来た王子や王女のために宴が開かれた。踊り子や道化などが招待され,順番に芸を披露した。やがて,人間の頭のような奇妙な道具を持った道化の番が来た。ヤランズという名前の男は,頭をボールに見立てた芸を披露した。その気味の悪い姿に人々はひどい不快感を覚えたため,王は追い出すつもりで護衛兵を呼んだ。しかし,ボールを投げた瞬間,それは本当の人間のように大声で笑いしゃべりだした。
気味は悪いが不思議な芸だったので,人々は道化の技をもっと見たがった。王も王女も好奇心が湧いてきて芸を続けさせた。噂はたちまち王宮内に広まった。人々が集まって芸を見始めると,男のボールが勝手に飛んでいき,突然王女の首を噛みちぎった。人々は悲鳴を上げて立ち上がったが,すぐに意識が遠くなり倒れてしまった。道化の首が吐き出す呪文による毒のためだった。道化はやがて静まり返った王宮内で,涙を流しながら狂気じみた笑い声をあげた。その声は夜が明けるまで響き続けた。
次の日,勤務交代のために王宮に入った王宮守備兵たちを待っていたのは,山のように積まれた首のない死体と,そこかしこに転ぶ数多の首だった。守備兵たちはその中から,かつてダルヒ国の王女がイデライ国の王子に送った婚約破棄書を発見した。
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